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映画を見た記録です。映画評ではなく、個人的な感想。
ネタバレは気にせずに書いていますので、未見の方はご注意ください。

『天才スピヴェット』

映画

spivet.gaga.ne.jp

U-nextで。

 

『アメリ』は、正直ちょっといまいちだったので、また不思議ちゃんの話かしら、とスルーしていたが、もっと早く見るべきだった。

 

性格も体格も才能も違う二卵性のふたごの兄弟。

 

日本語字幕だと「弟」と出て来るが、どちらが兄で弟で、という関係ではなく、いちばん身近な肉親であり、いちばん仲のいい友だちでもある、そんな存在。

 

その片割れが事故で亡くなったところから物語が始まる。

 

残された T.S が主人公。とても知能が高いが、感情的な成熟度は、年相応な10歳の男の子。

 

家族のひとりがとつぜん事故で亡くなったら? 残された家族には、罪悪感が重くのしかかる。T.Sは旅の中で、何人かの人と出会い、少しずつ自分を回復していく。

 

映像がとても美しいこととあいまって、旅先で出会う人が、『星の王子様』の登場人物たちのようだ。

 

切なく、胸が痛く、美しい童話。

 

とくに、姉の扱いがいい。

才能にあふれた弟から見ると、ごくふつうの、愚かな、思春期の女の子で、若干小馬鹿にしているおねえちゃん。

最初はそんなふうに見えるのだが、ラスト近くで、彼女が家族の中で、そして弟に対して、大きな役割を果たしていたことが明かされ、弟も決して彼女を軽んじていなかったことがわかる。

 

しかし、年端もいかない子供に銃を買い与えるアメリカ西部の伝統って、恐ろしい。

 

だれにも責任がない、じゃなくて、責任があるとしたら、そういう銃社会だし、子供に銃を持たせて監督もろくにしてなかった両親でしょ。