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映画を見た記録です。映画評ではなく、個人的な感想。
ネタバレは気にせずに書いていますので、未見の方はご注意ください。

『ラ・ラ・ランド』

映画

gaga.ne.jp

オーディションの場面がたくさん出て来るが、エマ・ストーンの百面相を見ると、ほんとにマンガかアニメのキャラクターがそのまま人間になったみたいだと思う。
そう思うと、ライアン・ゴズリングまでなんとなくマンガチックに見えてくる。
まあ、あまり美男美女ではないほうが、この映画には合っている。
 
歌や踊りについては、技量としてはさほどすばらしいわけではないが、十分楽しい気分になれる。
とくに、エマ・ストーンの声はなかなかよかった。
歌唱力というより表現力で聞かせる女優の歌である。
 
シリアスな部分はほとんどストレート・プレイなのだが、前半のワクワク感に比べるとずいぶんベタな内容で、このまま終わらないよね? もう一花あるんでしょ? と思って見ていると、最後にけっこう痛いどんでん返し。
 
あり得たかもしれない人生を、如実に見ちゃう痛さ。
ライアン・ゴズリングが演奏で紡ぎ出した幻想をエマ・ストーンもなぜか共有してしまう。
まあ、空飛んじゃう映画なので、そのへんはそういうものだと思って見ていた。
別にいまが不幸せなわけではないんだけど、どこかの分かれ道で捨ててしまった別の人生が目の前につきつけられたら、どうしたって現実は色あせて見える。
今よりいいかどうかはわからないけど、それが幻想の幻想たる所以。
このあたりの見せ方、テンポはすばらしかった。
前半、なんだかむかしの「総天然色」みたいな妙な色合いだと思って見ていたが、ここにつなげるためだったのか。
 
客席は3分くらいの入りで、けっこうカップルがめだったんだけど、楽しいデートムービーと思いきや、足をすくわれてしまう。
 
女優がコーヒー買いに来るシーンのリフレインとか、けっこう好き。