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映画を見た記録です。映画評ではなく、個人的な感想。
ネタバレは気にせずに書いていますので、未見の方はご注意ください。

『コクソン』

映画
↑予告編が自動的に始まります。最近の全部これ。
 
シネマート新宿にて。
 
午前中に『お嬢さん』を見て、大学生の息子とランチしてから帰ろうと思っていたのだが、息子にフラれ、つまらないので、ついもう1本見ることに。
毒を喰らわば、というところ。
『アシュラ』『お嬢さん』『コクソン』と、どれも長い、くどい、エグい、ときて、韓国映画の修行みたいだが、こういうのが好きなんだからしょうがない。
 
またも満席。
しかも、隣の席の高齢の男性が、どうもお風呂に入ってない系の匂いがする。
人にはいろいろ事情があり、いつもキレイキレイではいられないのは重々承知しているが、椅子に釘付けになった状態で、これはけっこうつらい。
マスクは持っていたのだが、肌寒かった前日とはうってかわって暖かい日で、マスクすると暑くてたまらない。
前の晩よく眠れなかったこともあって、かなりうんざりした状態で、このややこしい映画と向き合うハメになった。
 
きのうの『アシュラ』に続いて、ファン・ジョンミンとカク・ドウォンである。
2日続けてだから、前日の話がもっと頭に浮かぶかと思ったが、まったくそんなことはなく、しっかり別のキャラクターを見せてくれる。
 
いい父親だし、村の中ではそれなりの存在感があるようなのだが、いかにも無能な警察官のカク・ドウォン。
娘の危機に際して、とにかく右往左往、まったく論理的な思考はなく、いきあたりばったりに、感情を撒き散らすのがなんともリアル。
この変な話を、観客がそのまま飲み込んでしまうのは、おたおたするばかりのこのキャラクターだからかなぁ。
 
キノコの成分がどうの、と、合理的な説明に着地するのではないかと何度か期待させるが、とにかく最後の一瞬まで、見ている方もなにがなにやらわからない。
ファン・ジョンミンのムダン(祈祷師)があまりに怪しすぎて、敵なんだか味方なんだかさっぱりわからないし、カク・ドウォンが右往左往するのと同じレベルで話につきあわざるを得ない。
この不安感がこの映画のキモだろう。
 
國村隼を見ると韓国の子供が泣く、と、冗談めいた話を聞いたが、子供にとっては悪魔めいた造形が怖いのだろうけど、大人が怖いのはそこではない。
やさしく、おだやかな声で、相手の言葉を繰り返す、その不気味さ。
変身しちゃうと、実はあんまり怖くない。
特殊メイクって、一歩間違うと子供っぽく滑稽になっちゃうから、加減が難しい。
あんなにはっきり見せないほうがよかったかも。