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映画を見た記録です。映画評ではなく、個人的な感想。
ネタバレは気にせずに書いていますので、未見の方はご注意ください。

『皇帝のために』

映画

www.emperor.ayapro.ne.jp

Netflix で。

同名の小説があるので、最初は「お?」と思ったんだけど、ぜんぜん関係なかった。こちらもかなりおもしろいのでおすすめ。

皇帝のために (韓国文学名作選)

皇帝のために (韓国文学名作選)

 

 イ・ミンギはかなりキャリアのある俳優のようだが、今回初めて出演作を見た。

(画像はすべて公式サイトからいただきました)

画像のこのシーン、カメラ目線で歯を食いしばる表情とか、キメ顔がすごく魅力的。

背が高くてスタイルがよく、アクションシーンもなかなか。

まあ、この映画自体は、パク・ソンウンがお目当てで見たのだけれど。

 ヤクザのボス、それもけっこう頭脳派の役がよく似合う。

と、俳優はかなり好みであったが、映画自体は、ちょっと残念なでき。

 セリフで説明しすぎと、別の映画には文句を言ったわけだが、この映画はそのあたりの映画的文法はちゃんと押さえている。

パク・ソンウン演じるボスと、さらにその上の大ボスが語り合っていると、ガシャーンという音。手下のひとりが、誤って高価な青磁のツボを割ってしまったのだった。膝をついて必死で謝罪するが、大ボスは「工事現場に埋めておけ」と冷たい一言。

すると、イ・ミンギがパク・ソンウンの耳元でなにかつぶやき、次のシーンでは、テレビニュースで「工事現場から遺物が出て、工事が中断」と伝えている。

割れた壺を利用してライバル会社の工事現場に埋め、工事を止めてしまうというアイデアをボスに提案したので、粗忽者の手下は助かった、ということがわかる。

このあたりのテンポ、省略の仕方がとてもすっきりしていてうれしくなったのだが、その後はセリフで説明しないのはいいけど、「は? なんでそうなるの?」ということの連続で、シナリオ自体にかなり問題があることがわかった。

激しいセックスシーンは描かれるけど、なぜ女の借金の肩代わりまでしようと思ったのか、その理由がよくわからない。愛には理由なんてないと言えばそれまでだけど、登場人物がキャラに合わない行動をするときは、やっぱりそれなりに説明が必要だよね。

パク・ソンウンの最後の行動の理由も「たったそれだけのことで命かけるか?」としか思えなくて、見ている方はぽかーんとする他ない。

ほかにも、アクションシーンが狭い通路のような場所ばかりとか、敵を陥れるにもいつも同じパターンとか、ちょっと工夫がたりんわ、と感じる点も多かった。

舞台はプサンで、都会的な高層ビルと田舎臭い港町のふたつの顔を持つ魅力的な町だ。プサンのあちこちでロケしているわりには、そういう魅力もあまり感じられなかったことが残念。

 

皇帝のために [DVD]

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